虫歯治療

セレックとは

セレックとは、コンピュータ制御によって歯の修復物を設計・製作するCAD/CAMシステムです。
コンピュータを使って修復物を作製するので、歯型を取ることがありません。

3D光学カメラを使用して患部を撮影(スキャン)し、患部の歯列をモニター上に再現。そのあとはコンピュータの3D画面上にて修復物を設計し、ミリングマシンがデータをもとに作製します。

規格生産された品質のセラミックブロックを使用するためホコリや気泡の混入が無く物性が安定したことで耐久性が上がり、治療時間も短縮されました。

セレックの特徴

[特徴1] より天然歯に近づいた、審美的質感

さまざまな歯の色に対応し、隣接歯に良く馴染むセラミックは審美性に大変優れ、咬み心地や舌触りなど質感も天然歯に近い自然な感触です。

[特徴2] 安心・安全、身体にやさしいセラミック

金属アレルギーの心配がない生体親和性の高いセラミックは、変色や変形といった心配もなく、安心・安全・身体にやさしい素材です。完成した修復物は、接着理論に基づきセットされることで、10年間で90%以上の残存率を実現する、優れた耐久性を誇ります。

[特徴3] 通院1日・最短1時間での治療も可能

オリジナルに限りなく近い詰め物や被せ物を、その場で設計・加工、仮歯不要で衛生的な方法です。症例によって異なりますが、通院1日・最短1時間での治療も可能です。

[特徴4] コンピュータによる精度の高い修復物

このコンピュータシステムは、従来の手作業に比べ大幅に時間短縮を実現。常に安定した高品質、高精度の修復物を提供することが可能になりました。

セレック治療の流れ

STEP1 スキャン(型取り)

歯を削ったあと、3D光学カメラで口腔内を撮影
治療する部分を削ったあとは、3D光学カメラを使用して患部を撮影(スキャン)。型取りの不快感を味わうことはありません。わずか数秒の作業で、患部の歯列がモニター上に再現されます。 ※症例により型取りが必要な場合もあります。

STEP2 修復部設計

コンピュータの3D画面上で修復物を設計
モニター上で歯の形態や噛み合わせの調整を、あらゆる角度から行い、理想的な形にしていきます。設計後は様々な色のセラミックブロックから最適な色のものを選定します。

STEP3 修復部作製

ミリングマシンが設計データを基に加工
ミリングマシンと呼ばれる機械(CAM)が、コンピュータで設計されたデータをもとにセラミックブロックを削り出し、修復物を精密に整えていきます

STEP4 口腔内セット

口腔内へセットして治療完了
先進的な接着技術を用いて、削り出されたセラミック歯を口腔内へセットします。これで治療完了となります。なお、Step1からStep4までにかかる時間は、たいていの場合は1時間程度です。

虫歯の進行

C0(要観察歯)

初期虫歯とも呼ばれます。歯の表面が白くにごってくすんで見える状態です。
まだ元の健康な歯に戻る可能性がありますが、放っておくと虫歯に進行してしまいます。
歯に穴は開いておらず、痛みなどの症状はありません。

C1

歯の表面をおおっているエナメル質が脱灰(歯が溶ける)している状態です。
痛みはあまり感じませんが、歯の表面が白くにごっていたり、穴の開いた部分が茶色又は黒色に変色します。

C2

象牙質の層にまで進んで穴が開いている中等度の虫歯です。
冷たいものを食べたり飲んだりすると歯がしみます。
この段階まで進行した虫歯は一気に進行が広がるので注意が必要です。

C3

虫歯が大きな穴になって象牙質のすべてに及び、歯髄(神経)まで達した虫歯です。
炎症を起こしたりすると、とてもはげしい痛みをともないます。
状態によっては治療期間も長引きます。

C4

歯がくずれて根っこだけが残ってしまった状態です。
このままにしておくと歯髄が腐敗してしまい、炎症がまわりに広がっていきます。

親知らず

親知らずが引き起こす影響

親知らずが身体や口腔内に悪影響を出すのは、「水平埋伏智歯」と呼ばれる親知らずが真横を向いて埋まっているときです。
真横に向かって生えている親知らずは、隣の歯をグイグイと押すため、その状態が長引くと顎関節症など顎の痛みの原因になったり、別の歯の歯並びが悪くなる可能性が高くなります。
また、斜めを向いて親知らずの先端が少しだけ顔を出した「半埋伏」の場合などは、隣の歯に接触している部分に汚れがたまりやすく清掃も困難なため、高い確率で虫歯になってしまいます。
その場合は、隣の7番目の歯の隣接面も虫歯になる可能性が高いので注意が必要です。

親知らずは抜歯が必要?

親知らずの生え方が悪いと、歯磨きが難しく将来的に虫歯や歯周病になってしまう可能性が非常に高くなります。
また、正常な歯も虫歯にしてしまう可能性があるので、その前に抜歯をすることをオススメしています。
親知らずが骨の中に完全に埋まっている場合も、腫瘍や嚢胞(のうほう)の原因となってしまったり、親知らずが生えてくることによって歯並びが悪くなってしまうこともあります。

親知らずが少し出ている場合

歯磨きが届きにくく親知らずや隣の歯が虫歯になりやすくなります。
化膿すると痛みや口臭の原因にもなります。

親知らずが歯ぐきの中に埋没している場合

歯ぐきの中に埋まっている親知らずが、隣の歯を押して痛みや炎症を引き起こしたりする事があります。

歯周病治療

歯周病とは

歯周病は、歯を支えている周りの組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨)が歯周病菌によって破壊されていく感染症で、治療をせずに放っておくと歯が揺れて噛めなくなり、最後には抜けてしまうこともあるこわい病気です。
30歳以上の多くの方々がかかっており、歯を失う原因の約半数が歯周病と言われています。
歯肉(歯ぐき)と歯の間にはポケットという1mmくらいのすき間があり、歯磨きを怠るとこのポケットにプラークが溜まります。
溜まったプラークが歯石をつくり、すき間を押し広げていきます。これを積み重ねることで歯肉が炎症を起こします。
歯肉の炎症を放置しておくと症状はますます悪化し最後には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病は虫歯と違い、痛みなどの自覚症状が出にくく、気が付かないうちに手遅れになってしまうことも少なくありません。
早期発見のためにも定期的に検診を行うことが大切です。

歯周病の原因

歯周病(歯槽膿漏)の大きな原因は食べカスを栄養源とする細菌です。
清掃不良部位の細菌の増殖によるものがほとんどで、一度歯周ポケットを形成するとブラッシングのみでは除去できません。
空気を嫌うこの細菌は歯の根の方向に深く進もうとする傾向があります。
こうして歯を支える健康な繊維や骨を破壊していきます。

歯周病の進行

歯周病の進行は非常に遅いため、普段の口腔内の変化ではなかなか気がつきません。
気づかないうちに歯周病は進行し、多くの人が歯槽骨が吸収して歯が動くのを感じてから初めて症状を自覚します。
さらに歯周病は口腔内だけではなく、全身にも影響を及ぼすことが最近分かってきました。
歯周病菌そのものは強い病原性を持っているわけではありませんが、菌が歯周炎を起こした歯肉から血液に入りやすい状態になり、全身疾患の原因になる場合があるのです。

[進行度1] 歯ぐきがはれ、出血する

歯肉(歯ぐき)が赤く腫れ、歯を磨いたり食事をした際に出血することもあります。

[進行度2] 口臭を感じるようになる

歯肉の炎症はさらに進み、赤みが増し腫れぼったくなります。
歯周ポケット(歯肉と歯の間のすき間)が広くなり、出血したり膿が出てくる事があります。

[進行度3] 歯がぐらついてくる

歯肉の炎症はますます進み、赤くブヨブヨとした歯肉になります。
歯周ポケットでの炎症により歯根膜、歯槽骨が先端部から溶けてきます。

[進行度4] 硬いものが食べられなくなる

歯根を支えている歯槽骨がほとんど溶けてしまい、歯根が露出します。
歯のぐらつきがひどくなり、硬いものは食べられなくなってきます。

光殺菌療法

光殺菌療法とは

感染部分に光感受性物質を注入し、光を照射することで殺菌する安全な治療法です。

医科では早期がんの治療法として

医科では1990年ごろから光やレーザーを用いて肺、食道、胃、子宮頸部などの早期がんに対して治療を行う光力学療法(PDT=Photo-Dynamic Therapy)という治療法があります。

歯科では殺菌治療法として

歯科では数年前から欧米を中心に、抗生物質を使わない体に優しい安全な治療法として光殺菌治療が急速に普及しています。光感受性ジェルを細菌に浸透させて光で殺菌する画期的な治療法です。

光殺菌治療の特徴

● 耐性菌をつくらない

抗生物質による治療とは異なり、光殺菌治療は耐性菌をつくりません。
 

● 耐性菌にも効く

感受性ジェルはあらゆる細菌の細胞壁や細胞膜に浸透します。そのため、光殺菌治療ではすでに耐性化した細菌も殺菌可能です。

● 痛み、副作用がない

光殺菌治療は患部に光感受性ジェルを注入し、LED照射を行うだけで治療中に痛みを伴いません。
また、副作用もありませんので繰り返し治療に利用できます。

歯科治療費の医療費控除

医療費控除とは

自分や家族の病気や怪我により医療費を支払った場合、確定申告を行うことで所得控除を受けることができる制度を「医療費控除」といいます。
1年間で支払った医療費の総額がご家族で年間10万円を超える場合(または確定申告をされる方の合計所得金額の5%を超える場合)、医療費控除を受けることができます。

医療費控除の対象となる治療

  • 医科、歯科の受診時の保険治療費・保険外治療費、および交通費が対象となります。
    ※領収書は大切に保管してください。交通費も忘れずに記録してください。
  • インプラント治療や矯正のような自費治療だけではなく、保険治療も控除の対象となります。
  • 物品購入費は対象となりません。

上記はあくまで目安です。詳細に控除の対象となるかどうかは最寄りの税務署までご確認をお願いします。

医療費控除の手続き

  • 確定申告が必要です。確定申告の書類に必要事項を記入の上、最寄りの税務署まで提出してください。
  • 確定申告は毎年2月〜3月にかけて行われます。
  • 申告書類は国税庁のホームページ、税務署、市町村窓口で受け取れます。
    確定申告書類以外にも必要な書類があります。
  • 医療費の領収書(交通費は経路と料金の記録でも可)
  • 源泉徴収票(給与所得者の場合)※コピー不可
  • 医療費控除の内訳書
  • 印鑑(認め印でも大丈夫です)
  • 通帳(確定申告をされる方の名義のもの)
  • 保険金などで補填されている金額が分かるもの
課税総所得金額別(医療費控除前)
課税総所得金額1年間で支払った医療費の総額
(保険金などで補填される金額が無い場合)
30万円100万円200万円
軽減される税額
150万円30,900円135,900円225,000円
300万円40,000円180,000円337,500円
500万円60,000円270,000円550,000円
800万円66,000円297,000円601,500円
1000万円86,000円387,000円727,000円
2000万円100,000円450,000円950,000円

※この表の「軽減される税額」は、所得控除が基礎控除(38万円)のみ受けているものとして計算します。

※詳しくは最寄りの税務署にお問い合わせください。